サルスベリ(百日紅)

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サルスベリ(百日紅)

サルスベリは、夏から初秋にかけて鮮やかな花を長く咲かせることで親しまれている樹木です。
花期が非常に長く、真夏から秋口まで数ヶ月にわたって花を楽しめるため、夏の庭や街路樹として人気があります。

学名は「Lagerstroemia indica」で、原産地は中国やインド、東南アジアです。
樹形は低木から高木まで幅があり、樹皮は滑らかで剥がれ落ちるような質感を持ち、幹や枝の表情が美しく庭のアクセントになります。

花は小さな房状になって枝先にまとまって咲き、花びらはフリルのような柔らかな印象を与えます。
色は、濃淡のピンク、白、赤、紫などバリエーション豊かで、同じピンク系でも濃淡で雰囲気が大きく変わります。
樹高は品種や育て方で幅があり、一般には3~10m 程度に育つものが多く成長が比較的早く. 耐暑性に優れています。

サルスベリは耐暑性に優れ、日当たりを好む植物で、水はけの良い土壌を好み、夏場でも極端な乾燥を避けるとよく育ちます。
剪定は葉が落ちた後の冬期が適期で、若い枝を整理すると翌年の花付きが良くなり、肥料は春と花後の秋に有機肥料や緩効性肥料を与えると生育が安定します。

サルスベリの魅力は、長く咲き続ける花と、剥がれ落ちるような樹皮がつくる「季節をまたぐ景色」の豊かさです。
庭木やシンボルツリー、公園や街路の並木にしても存在感があり、鉢植えでコンパクトに育てればベランダにも夏の彩りを添えます。
花言葉には「愛嬌、可愛らしさ、幸運」といったポジティブな意味があるため、贈り物や記念樹にも向いています。

夏の光に映える花房を見上げると、暑さを忘れてふっと気持ちが和らぐ瞬間があります。
手をかけすぎずに夏から秋の長い季節を鮮やかに彩ってくれるサルスベリは、暑さの中で目を休ませてくれる庭木としておすすめです。

耐性と適地
耐暑性・耐寒性:暑さに抵抗力があり、乾燥気味の土壌を好む一方で、湿気が多すぎたり風通しが悪いと病害が発生しやすいので注意が必要です。
日照:日当たりの良い場所を好み、充分な日光があれば花の数が増えます。

育て方と剪定のコツ
植え付け:排水が良好なエリアを選び、植え付け時に元肥を控えめに使用すると安定して成長します。
施肥:花を多く咲かせたい時は春の初めに緩効性の肥料を与えるのが効果的です。
剪定:落葉期(通常冬から早春)や花が終わった後に枝を整理することで、翌年の花が増え、街路樹のように整えたい場合は夏前までに強めに切ることを心掛けるべきです。

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