センティッドゼラニウム

デジイチ写真

センティッドゼラニウム

センティッドゼラニウムは「芳香が特徴のゼラニウム」で、品種ごとにバラ、レモン、ミントなど様々な香りを楽しむことができます。
この植物の大きな魅力は、観賞用としてもハーブとしても使用できる点です。

センティッドゼラニウムは、ペラルゴニウム属に属し、南アフリカを原産地としており、草丈は30〜100cm程度の多年草です。
葉や茎には芳しい香りがあり、春から初夏にかけて花が咲く種類が多いですが、品種によっては開花期間が長く楽しめます。

最大の特徴はやはり「香りのバリエーション」で、ローズ系、シトラス系、ミント系、フルーツ系、スパイス系など、触れるたびに異なる香りがふわっと広がります。
この香りはポプリやハーブティー、ジャムやお菓子の風味付け、さらにはアロマオイルの材料としても利用されます。

育て方は比較的容易で、日光が差し込み、通気性の良い場所で育て、乾燥気味に管理するのが基本です。
長雨や高温多湿には弱いので、鉢植えの場合は軒下に移動できる場所が便利です。

用土は、水はけの良い土を選び、市販の草花用やハーブ用培養土で十分育ち、ややアルカリ性を好むため、再生土を使う場合は少量の苦土石灰を混ぜると良いとされています。

水やりは、乾燥気味に管理し、鉢土がよく乾いてからたっぷり与えるのが基本です。
地植えでは頻繁な水やりは不要で、過湿になると根腐れや花の痛みを招く恐れがあります。

夏には風通しを良くし、剪定を行うことで株が若返ります。
秋には収穫や挿し木の時期になります。挿し木での増殖も簡単で、春と秋が最適な時期です。

冬には品種によって寒さに対する耐性が異なるため、3℃以上を目安に凍結対策を行い、鉢は屋根のある場所へ移すか室内に取り込むと安心です。

日常生活に取り入れることで、摘んだ葉を手で揉んで香りを楽しんだり、ハーブバスや室内の香り付けに使うことで、暮らしに小さな豊かさを添えてくれます。
ぜひ一鉢から香りの世界を体験してみてください。
 

関連記事

デジイチ写真

TOP
CLOSE