テレホーダイの想い出

日々是好日

夜の11時前、私はパソコンの前に座り、電話回線にダイヤルアップして接続するあの瞬間を待ちわびていました。
時計が11時を回り、さぁ、接続!モデム特有の「ピーヒョロ~、ピーヒョロロ~、ワ~ン、ワ~ン、ワ~ン…」という独特の音が流れ、まるで未知の扉が開くようなワクワク感に包まれました。

低速ダイヤルアップ接続のため、ジワ~と画面に現れるサイトは今どきのような洗練されたデザインではなく、シンプルながらも独自の工夫が随所に見られました。
例えば、背景に無限にタイル状に敷き詰められたパターンや、リンクが青一色に下線のみで表示されるといった仕様は、今のサイトと比べると極めて素朴ですが、その分、閲覧する度に当時の「手作りの温かさ」を感じました。

アニメーションGIFや個性的なアイコン、ロゴやキャラクター、バナーに関しては、シンプルな動きのあるアニメーションGIFがよく用いられ、個人の趣味やユーモアが色濃く反映されたデザインが多く見受けられました。テレホーダイという特別な時間帯を共有していたという時代背景も、個性豊かな画像制作の風潮を生み出していたのかもしれません。

この頃の体験は、単にインターネットに接続する行為を超えて、未知なる世界への小さな冒険のようでした。
通信速度は決して速くなく、待つという時間自体がコミュニケーションの一部となり、当時使われた独特な言い回しやアスキーアート、掲示板独自の文化は、現代のSNSとは異なる自由なコミュニケーションの場でした。

テレホーダイは、1995年から2023年まで提供されていたNTT東日本・西日本の電話料金割引サービスです。
このサービスでは、深夜早朝(23時~翌8時)に限り、指定した2つの電話番号への通話料金が定額になるという仕組みでした。
インターネットが普及する前の時代、ダイヤルアップ接続を利用するユーザーにとって非常に重要なサービスでした。

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