エイトビートは、8分音符を基準に刻まれる最もスタンダードなビートの一つで、ロックやポップを中心に広く用いられています。
ドラムで表現すると「ドン・タ・ドドン・タ」というようなリズムになります。
単純な繰り返しに見えて、キックの入れ方やスネアの強弱、ハイハットの開け閉め、ゴーストノートなどで多彩な表情を作れます。
【特徴や実践的ポイント】
・拍子は通常4/4。8分音符の均等な刻みが基盤になる。
・スネアはバックビート(2・4拍)でリズムの骨格を形成。
・キック(バスドラム)は1拍目を中心に、曲調に応じて3拍目や裏拍に配置して変化を付ける。
・ハイハットの開閉やスウィング寄りの処理で「直線的」か「揺らぎのある」フィールを作れる。
なぜ多用されるのかというと、まず初心者でも取り組みやすくバンドアンサンブルの土台になりやすい点、さらに基礎を変化させることで個性を出しやすい点が挙げられます。
練習ではメトロノームで「1&2&…」を意識し、キックとスネアのタイミングを安定させること、ゴーストノートやシンバルのアクセントでダイナミクスを作ることが上達の鍵です。
エイトビートはシンプルだからこそ奥が深く、アレンジ次第であらゆる楽曲に馴染む万能なリズムです。
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」ローリング・ストーンズ
Jumpin’ Jack Flash by The Rolling Stones
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、ローリング・ストーンズが1968年に発表したシングルで、バンドの音楽的な舵取りを大きく変えた作品としてしばしば語られます。
当時のストーンズはサイケデリック期を経て、より原点回帰的なブルース/ロック志向を強めており、この曲はその象徴ともいえる復帰作でした。
プロデュースにはジミー・ミラーが関わり、荒々しさと緻密さを両立させたサウンドに仕上がっています。
楽曲はギターの刻みと力強いリズムを軸に展開し、シンプルながらも即座に耳を捕える導入部が特徴です。
コード進行やビートのグルーヴ感はルーツ・ミュージックへの敬意を感じさせつつ、ステージ映えするダイナミックさを備えています。
歌詞は比喩やイメージを織り交ぜつつ、状況を跳ね返すような不屈の気配を漂わせ、楽曲全体に野性味とユーモアを同時に与えています。
リリース後、この曲は瞬く間にバンドの代表曲の一つとなり、多くのミュージシャンに影響を与えました。
アレサ・フランクリンやジョニー・ウインターといった異なるジャンルのアーティストたちがカバーし、それぞれのフィルターで楽曲に新たな表情を与えています。
またライブでは定番曲として繰り返し演奏され、聴衆との一体感を生むアンセム的存在になりました。
音楽史的には、ジャンピン・ジャック・フラッシュはストーンズが実験的な時代から「骨太なロック」へと軸足を戻した転換点と見なされ、ロックやブルースを愛する世代に長く受け継がれる影響力を持ち続けています。
