リンゴ・スターの「ハロー・グッバイ」のドラム

ドラム趣向

ビートルズの「ハロー・グッバイ(Hello, Goodbye)」は、1967年にリリースされ、アルバム「マジカル・ミステリー・ツアー(Magical Mystery Tour)」に収録されています。
ポール・マッカートニーがメインで作詞・作曲を手がけ、録音はアビー・ロードスタジオで行われました。
この曲の魅力のひとつは、イントロなしで始まる大胆な構成で、いきなり「You say yes…」と入ることで、リスナーを引き込み、すぐに楽曲の世界観に浸らせる手法がとても斬新でした。
さらに、映画『マジカル・ミステリー・ツアー』の最後に一部が使用され、独特の雰囲気を演出しています。

ドラムのリンゴ・スターは、アメリカの伝統あるメーカー Ludwig(ラディック)の「オイスター・ブラック・パール」仕様のドラムセットを愛用しています。
タイトなサウンドと深みのある音が特徴で、彼のシンプルながらも効果的な演奏と、このドラムの音の特長が合わさって数々の名曲の土台を築き上げました。

リンゴ・スターの「ハロー・グッバイ(Hello, Goodbye)」でのドラムは、楽曲全体を引き立てるためのシンプルかつ精密なアプローチが際立っています。
ドラムが目立ちすぎず、しかし確固たるリズムを支えることで、曲の核となるグルーヴを生成しています。
リンゴは各パートでタイミングを緻密にコントロールすることで、静と動のバランスを絶妙に演出して、軽快なハイハットワークと、スネアのアクセントを絶妙に使ったリズム感や、少し遅れて音楽に柔らかい揺らぎを加える感覚など、メロディーに余計な負担をかけることなく、むしろその流れを滑らかに導いているようです。

リンゴ・スターのドラムテクニックについては、技術的な華やかさを追求するのではなく、曲に対する深い理解とその場面ごとの必要性を見極めた「音楽性」を重視する姿勢が高く評価されています。
総じて「ハロー グッバイ(Hello, Goodbye)」は、ポールのメロディと詞のシンプルさを支えるためにリンゴが見せた控えめで的確なドラミングの好例であり、彼のアプローチは、派手さではなく、楽曲全体を包み込む穏やかな力強さとして、今なお多くのドラマーやファンに影響を与えています。

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