アサガオは、ヒルガオ科サツマイモ属に属する一年草です。
つるがぐんぐん伸びる成長力が魅力で、支柱やネットを設置するだけで、初心者でもあっという間に目を引くグリーンカーテンやフェンスの飾り付けが可能です。
水やりや日当たりの管理も容易なので、世話の手間が少ない点も人気の要因です。原産地には熱帯アジアや熱帯アメリカの説がありますが、日本では古くから園芸植物として最も発展し、夏の象徴的な花と見なされています。
種まきから約1週間ほどで芽が出て、摘心と追肥をうまく組み合わせることで、夏の間ずっと咲き続ける花数豊富な花壇やカーテンを作れたり、日々の観察で株の状態を確認しながら、園芸の楽しみを存分に味わう事ができます。
アサガオの原種は淡い青色の花を咲かせますが、品種改良により白、赤、ピンク、紫、濃い色、淡い黄色など多様な花色が展開されました。 さらに「日本朝顔」と「西洋朝顔」は葉の形や花の形が異なり、日本朝顔は葉が大きく産毛が多いのに対し、西洋朝顔は葉縁の切れ込みが深く、花がハート形に近い品種群が代表的です。
日本には奈良時代末期、遣唐使が薬用植物として持ち帰ったのが最初と言われています。平安時代には「朝顔(あさがお)」の和名が成立し、江戸時代には大輪や斑の入った「変化朝顔」が園芸的に大流行し、江戸の朝顔市では、人々は珍しい品種や珍芽(椀咲き、獅子咲きなど)を競い合っていました。
夏の夜店で手に入れた鉢を大切に育て、朝に咲く姿を愛でる体験は、現代の私たちにもなお特別な思い出を残します。花火とともに語られる「夏の風情」の一要素として、アサガオは欠かせません。