コリウス(金襴紫蘇)

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コリウス(金襴紫蘇)

コリウスは、シソ科に属する観葉植物で、和名は「金襴紫蘇(きんらんじそ)/錦紫蘇(にしきじそ)」と称されます。
園芸の世界では、その葉のカラフルな色合いや模様を楽しむ目的で栽培されており、学名や分類に関する基本的な情報は植物分類学からの公式な記録にまとめられています。

コリウスの最大の魅力は「葉の豊かな色彩と模様」です。
緑、赤、紫、黄色、ピンク、白といった単色や、縁取りや斑点、グラデーションなど、品種によって様々な特徴があります。
また、葉の形状も、丸みを帯びたものから切れ込みの入ったタイプまで多様です。

園芸的には「実生系」と「挿し木による栽培系」に大別され、最近では大きくて華やかな品種や寄せ植えに適したスタンダードな系統が多く流通しています。

育て方と管理のポイントについては、温暖な地域の原産であり、暖かい季節に成長が旺盛ですので、日当たりは「明るい半日陰が適している」場合が多く、強い直射日光は葉色を失わせる可能性があるため注意が必要です。
日本では一般的に一年草として扱われていますが、寒さに弱いため冬を越すためには室内での管理が不可欠です。
また、水やりは表土が乾いた後しっかりと行い、通気性と排水性の良い土壌を好み、成長が早いので、摘芯や間引きで形を整え、花穂が伸びてきたら切り戻すことで葉を観賞する期間を長く保てます。

高温多湿の季節にはハダニやナメクジ、ヨトウムシなどの発生が見られることがあるため、早めに観察し対処することが重要です。
また、夏の強い光や乾燥によって葉が傷む場合や、秋以降の葉色の変化も見受けられますので、冬越しを試みる際には11月ごろに室内に取り込み、低温期には直射日光と水やりを控えめに管理します。

コリウスは単独で存在感のある鉢植えとして楽しむだけでなく、他の植物との寄せ植えで色の対比やアクセントとしても効果的です。
コンテナガーデンやハンギングバスケットにも最適で、葉色の変化を季節感に活かすことができ、花をつける系統は花穂も楽しめますが、観葉目的であれば花穂を摘むことで葉の美しさを保つことができます。

コリウスは「色で遊べる」園芸素材として初心者にも扱いやすく、庭やベランダ、室内の彩りに適しています。
観葉植物としての鑑賞性、寄せ植えでのアクセント、季節ごとの管理での表情の変化など、これらがコリウスの大きな魅力です。
まずは明るい半日陰の場所で、摘芯と適度な水やりを心がけた小さな鉢から育ててみることをお勧めします。
 

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