a-ha/アーハの「テイク・オン・ミー」

音楽事象

a-haは、ノルウェーの3人組ポップバンドで、1982年に創立されました。
代表曲「Take On Me」は革新的なミュージックビデオと共に世界中で大ヒットし、80年代のポップ音楽を象徴する存在となっています。

1982年に結成され、メンバーはモートン・ハルケット(ボーカル)、ポール・ワークター=サヴォイ(ギター)、マグネ・フルホルメン(キーボード)です。
彼らのデビューシングル「Take On Me」は、映像と音楽の両方で注目を浴び、1985年に世界的な成功を収めました。
その後も映画の主題歌やアルバムで広く支持を受け、単なる一発屋ではなく、長期間にわたって活動を続けているのが魅力的です。

a-haの魅力は、メロディーの確かさや映像表現へのこだわり、そしてメンバー各々の作曲センスにあります。
ポップでありながら少し哀愁を帯びたメロディーは世代を超えて心に残り、ライブではその歌声と演奏力が際立ちます。
ドキュメンタリーや書籍でも彼らの軌跡が再評価されており、音楽における深みが再び注目されています。

さらに、a-haは国際的に絶大な人気を誇り、南米での大規模な観客動員や多くのアルバムリリースなど、国際的な実績が豊富です。
日本にも多くの支持者がいて、アルバムやライブを通じて新旧のリスナーをつなぎ続けています。
音楽の入り口がミュージックビデオだった方にも、アルバム単位で聴く方にも、それぞれ異なる魅力を提供してくれるバンドです。

前述の「Take On Me」は、1984年に初めて発表され、1985年に再録音されて全世界的にヒットし、デビューアルバム『Hunting High And Low』を代表する曲となりました。
Billboardなどでの上位ランクインは大ヒットとなり、a-haを国際的な存在へと引き上げたことが特筆されます。

曲自体の魅力は、印象的なシンセサイザーのリフとモートン・ハルケットの伸びやかな高音にあります。
リフはメンバーが若い頃から温められてきたもので、曲は何度も手が加えられながら完成へと至った背景があり、キャッチーさと緻密な作曲センスの両立が成功の鍵となりました。

そして、この曲の映像表現が不朽のものとしました。
スティーヴ・バロン監督による「実写と鉛筆画風アニメを融合させたロトスコープ手法のミュージックビデオ」は、視覚的な驚きをもたらし、MTV時代の象徴的な作品として評価されました。
約3,000コマの手作業を要する制作は話題を呼び、楽曲と映像が相乗効果を生み出したことがヒットの重要な要因です。

今でも聴くたびに胸が高鳴るのは、シンプルながら感情を揺さぶるメロディーと映像の物語性が、時代を越えて響くからだと感じます。
 
Take On Me」a-ha/アーハ(YouTube)
 
Take On Me:a-ha/アーハ
 

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